自宅のファイルサーバー用のリプレースを考え、常に電源が ON のため電源効率が良さそうな 80PLUS PLATINUM の電源ユニットを積んでいる NEC の サーバーを入手。
ふと仕様を見てみると出力は +12V と +12VSB の 2 つしか記載されていない。 普通なら 5V とか 3.3V も表示されているはず。

じゃあ 3.3V とか 5V はどこで作られてるんだ?と思った時リダンダント電源のケージ?というかガワというか、そっちの方で作られている様子。

さて、じゃあその部分の効率はいいのか?と疑問が沸いたので、ちょうどワットモニターを入手したばかりなので実測でみていく。
計測は 4 箇所で見ていく。
(1) 使用モデルで対応 CPU でない CPU を載せているため起動時に SDR mismatch Error で止まるため、その段階での消費電力

(2) OS 起動後のアイドル時の消費電力 (OS のアップデートなどが入らないようにネットワークには未接続)
(3) OCCT 5.4.2 にて OCCT 実行時の消費電力。

(4) OCCT 5.4.2 にて Power 実行中の消費電力。

比較対象として同じく NEC サーバーで使用されている 80PLUS GOLD の電源。
CPU は E3-1265L V3、メモリは 4GB を 4 枚で 16GB。SSD は 64GB のみで計測。
NEC | 80PLUS PLATINUM 450W | 80PLUS GOLD 400W |
SDR mismatch Error | 47.7W | 36.4W |
OS 起動後 アイドル | 35.8W | 23.4W |
OCCT | 83.7W | 74.7W |
OCCT Power | 79.1W | 69.8W |
なんとなく疑問に思った通り、80PLUS PLATINUM の方が使用ワット数大きい。 「PLATINUM なんてこけおどしかよ!」 と思うのはまだ早い。
ワット数と電源容量で割るとどちらも 18.6% ほどの電力使用なので、効率から考えるとどっちもどっち。 つか、使用電力が低すぎてなんとも言えんです。
電源容量から見たら同じ使用率だったとしても実測では GOLD の方が省電力なので、常に高負荷にならないのであれば 80PLUS GOLD が最良の選択と言ったところかもしれない。
ある記事を読んだ感じでは 80PLUS のランクが違っても製品によっては上位のランクよりも省電力なんてこともある様子。
電源を購入する場合、80PLUS を以下のような 3 つのグループに分けたうえで、そのグループ内で価格や仕様で購入を決めた方がいいと思った。
- STANDARD
- BRONZE、SILVER
- GOLD、PLATINUM、TITANIUM
とりあえず 80PLUS PLATINUM のリダンダント電源の使用はやめて 80PLUS GOLD の電源を使用する。 もし壊れても旧機種の電源も同じっぽいので入手性は良さそうなので。