使用予定の CPU が Xeon E3-1220L V2 なので GPU の無いモデルになり、マザーボードに載っている GPU が Matrox G200eW となる。
Matrox G200eW は昔は高画質とか言われていたものだけど、今時の環境に比べるとそりゃ劣るわけで、実際普段使用している i3-6100 の GPU に比べても画質は劣る。 (サーバーのビデオ出力は性能を重要視しないので実装が甘い (高画質化のチューンナップが無い) という可能性は捨てきれない)
画質が多少悪いだけならなんら問題はなかったけど、タスクマネージャのウィンドウ (サイズにして画面解像度の 1/8 程度の小ウィンドウ) をぐりぐり動かすだけで CPU が 100% に張り付く。
複数ウィンドウを表示しっぱなしで何らかの処理をさせる予定でもあるので、画面描画で CPU の使用率が跳ね上がるのは無視できない。
そこで省電力 GPU をいくつか探した。
GPU | TDP Idle | TDP Max |
RADEON HD 5450 | 6.4 | 19.1 |
RADEON HD 5550 | 10 | 39 |
RADEON HD 5570 | 9.69 | 42.7 |
RADEON HD 6450 (DDR3) | 9 | 18 |
RADEON HD 6450 (GDDR5) | 9 | 27 |
RADEON HD 6570 (DDR3) | 10 | 44 |
RADEON HD 6570 (GDDR5) | 11 | 60 |
RADENO RX 550 | - | 50 |
RADEON R5 240 | 30 | 30 |
RADEON R7 240 | 30 | 30 |
GeForce GT 710 | - | 19 |
GeForce GT 730 (DDR3) | - | 23 |
GeForce GT 1030 (DDR4) | - | 20 |
スペック表だけで見るなら RADEON 6450 (DDR3) 一択だが、
真のローエンド「Geforce GT 710」レビュー。3,000円で買える超省電力グラボのベンチマーク・ゲーム性能 の消費電力比較を見ると RADEON HD 6450 のアイドル時は GeForce GT 1030、GTX 1050 Ti や RADEON RX 550、RX 560 よりも高い電力になってる。
高負荷時の RADEON HD 6450 はどの GPU よりも省電力だが、メインの用途はゲームや動画再生では無いため高負荷になることはまず殆ど無い。
発売日で見ると RADEON HD 6450 は 2010 年で、GeForce GT 710 は 2016 年。 GeForce GT 1030 と RADEON RX 560 は 2017 年。
発売時期とアイドル時の消費電力を考慮すると、GeForce GT 1030、RADEON RX 550 が妥当なところか。
ここで落とし穴 1 つ。
RADEON RX 550 にファンレスがすぐに見つからない。 極端に少なすぎる。
ファイルサーバは 24 時間動きっぱなしなので、汎用部品で気軽に交換できないファンは回避しようと考えると、GeForce GT 1030 しか残らないが、安さに負けて GeForce GT 710 も候補に。
さらに欲を出すと、動画の変換もしたくなってきて調べると GeForce GT 1030 は NVENC が無効になっていて、GeForce GT 710 は有効とのこと。
GeForce GT 710 > GeForce GT 1030 > Radeon RX 550 ぐらいの優先度で探してみようかな?
安さに惹かれて GT 710 を選ぼうとするんだったら、Radeon HD 6450 でいいんじゃないか? (必須では無い動画エンコードは捨てる) という着地。