Windows でネットワークドライブを割り当てるときは大抵は SMB (2.0 以上) だと思います。
でも SMB はエクスプローラで割り当てたネットワークドライブを選択して中身を見ようとしないと接続しません。 (する場合もある)
エクスプローラで選択しないで、ネットワークドライブにある実行ファイルのリンクを実行すると Windows は 「見つかりません」 とエラーを出す。
ならばと思い net use コマンドを使うようにしてみたものの、何回かに 1 回は程度で接続に失敗する。 失敗はどうやらタイムアウトっぽい。
iSCSI ならどうなるんだ? と試してみたところ、OS が起動してまだ HDD が忙しい段階で iSCSI のドライブを選択すると、なんの遅延もエラーもストレスも無くすんなり中身が見れる。 素晴らしい。
しかし iSCSI ターゲットが仮想 HDD を使うというのが個人的には微妙。 Linux はブロックデバイスを指定できるようだが、Windows の iSCSI は仮想 HDD イメージを作成しないといけないようだ。
これがネックでいまいち環境を移行できない。 というのも、HDD が故障したときのことを考えると、慣れない環境にはなかなか移行し辛い。
結局 iSCSI 環境には移行せず、SMB で苛々しながら使うことにしました。 まる。
iSCSI 環境のベンチマーク
一応テストとは言え、せっかく環境整えたのでベンチマーク取ってみた。
iSCSI Target | SPEC | iSCSI Initiator |
Windows Home Server 2011 | OS | Windows10 (1809) |
Athlon II NEO N40L | CPU | Core i3-6100 |
8GB | MEM | 8GB |
Mellanox ConnectX-2 (10Gbps) | NIC | Mellanox ConnectX-3 (10Gbps) |
WD30EZRX 3TB (WD Green) | HDD | - |
WD3000FYYZ 3TB (WD Re) (RAID 0 で利用) | HDD | - |
WD3000FYYZ 3TB (WD Re) (RAID 0 で利用) | HDD | - |
Panasonic ZEQUO2400 | スイッチ | Panasonic ZEQUO2400 |
ターゲット側で HDD 単体で計測。

iSCSI で接続して、HDD 単体で計測。

SMB2.0 で接続して、HDD 単体で計測。

RAID0 (ストライピング) でテストする前に、他の HDD をターゲット側で単体で計測。


ターゲット側で 3 つの HDD に仮想イメージを作成して、イニシエータ側で RAID 0 を構築して計測。

RAID 0 にした場合のランダムアクセスは素直にスピード上がってるけど、シーケンシャルリードが微塵も上がって無い。 シーケンシャルライトはスピード上がってるけど、せめて 200MB/s ぐらいは出て欲しい。
こんな運用なんてしないんだろうけど、シーケンシャルでがっつりスピード上がらないのは不思議。